平成31年度「大学進学指導研究協議会」が、令和元年12月3日(火)に工学院大学新宿キャンパスにて開催されました。第一部として駿台予備学校 津田沼校 校舎長の時田珠里先生に「受験直前期の指導法~日東駒専以上の合格を目指す道~」というテーマでご講演いただきました。時田先生には本会のために作成いただきました多くのスライドを元に、大変詳しく、また具体的なご説明を頂戴いたしました。
まず確認事項として受験前のネット環境の整備や、センター試験受験の際のマークミス回避などの指摘がありました。また、同じGMARCH、日東駒専ランクでも学部ごとのいわゆる偏差値や特色でかなりの差が生じていたり、キャンパスの都心回帰で人気が上がったりなど、動きを細かく見ていく必要があるとのことでした。さらに昨年からの傾向で、いわゆる「仮面浪人生」として、4月から6月にかけて周りの学生と話が合わないなど、在学中の大学を辞めて予備校に行きたいという相談件数が増えている現象に対し、行きたい大学を受けていない、やり切った感がない、行きたい学部ではなかったなど、現役時代の受験経験が大きく影響を与えているとのことでした。また併願の可否や数学を入れるだけで「ライバルが減る」文系学部などの例が挙げられました。おしなべて、今年の受験については安全志向がさらに強まり、難関大学の受験者が減って、かつてBFランクと言われていた大学へのさらなる志願者増が見込まれる可能性が高いことから、第一志望を諦めることなく果敢に挑戦してほしいとのことでした。
本研究協議会のための特別仕様の配布資料、および説明内容につきまして、この度もご参加いただいた方々から、大変ご好評をいただきました。
お忙しいところご登壇いただきました時田様、そしてご参加いただきました多くの皆様方、ご協力いただきました工学院大学様にこの場をお借りし、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
東京都高等学校進路指導協議会(都高進) 事務局