2011年2月7日月曜日

「平成22年度新規高卒者就職問題連絡会議」に参加してきました

都高進より「平成22年度新規高卒者就職問題連絡会議」のご報告

2月4日(金)に「平成22年度新規高卒者就職問題連絡会議」が厚生労働省にて開催されました。この会議は厚生労働省、文部科学省と現場の進路指導の教員が毎年定例で開催しているものです。文部科学省からは指導調査係長の小林美陽氏、厚生労働省からは若年者雇用対策室長補佐富永哲史氏、同じく伊藤浩之氏、若年者就職援助係長布川秀樹氏、若年者就職援助係阿久津由恵氏、同じく陣内剛氏が出席されました。また全校高等学校進路指導協議会として、全都道府県から進路指導協議会の事務局長が出席し、今年度の高卒就職について報告および意見交換が行われました。


初めに伊藤氏より今年度のジョブサポーターの大幅増員、3年以内の既卒者を採用する企業への奨励金の創設など、新卒者支援施策の概要、「卒業前最後の集中支援」の取り組みについての説明がありました。

また高等学校側から今年度の就職状況として、買い手市場で就労条件の悪い求人や違反質問の増加、採用選考試験の長期化、定時制、特別支援学校での指導が以前にも増して厳しくなっている状況などが報告されました。また女子の事務職が激減し、生徒の希望する職種が減り、大卒、専門卒によってさらに厳しい状況に追い込まれている実態が説明されました。また新卒体験雇用(トライアル雇用)に対し不安を抱く高等学校の状況も報告されました。

なお厚生労働省より、次年度からの求人票の大幅改訂がアナウンスされました。今後各都道府県の労働局、ハローワークを通じ周知していくとのことです。様式は従来のB4からA4の表裏印刷となって、一般求人の様式に近くなります。従来あった手書きの求人票はなくなり、全て電子データとして管理されるとのことです。7月の新年度求人票から適用され、それに伴って「高卒求人WEBサービス」の様式も変更されます。

各高等学校におかれましては現在次年度の「進路の手引き」等の改訂作業を進められていることと思いますが、ハローワークにご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

都高進(東京都高等学校進路指導協議会)事務局

2011年2月3日木曜日

「都高進第二回職安担当者会議」開催のご報告

都高進より職安担当者会議開催のご報告

去る2月1日(火)に「都高進第二回職安担当者会議」が開催されました。


各高等学校よりお寄せいただきましたアンケートをまとめ、「平成22年度新規高卒者就職問題連絡会議」に向けた最終の意見集約を行いました。

平成22年11月末現在の都内の高卒就職状況につきましては、求人倍率3.66、就職内定率56.3%となっておりますが、内訳は事務職の激減など、生徒の希望する職種が減少して、以前よりミスマッチの可能性が高まっています。また、今年度の傾向として特に関東近県から都心の会社を希望し、合同面接会や会社説明会に参加する生徒が増加している点が挙げられています。さらに、採用選考試験が、長期化するとともに、面接、SPI、クレペリン、職業適性検査、作文、グループディスカッションを組み合わせるなど、幅広い能力を試される例が報告されています。また、大卒、専門卒と競合する場面が増え、高卒求人に初めて参入してきた企業などが、違反質問をするなど、問題事例が報告されました。

厚生労働省への報告にあたり、お忙しい中アンケートにご協力いただきました各高等学校の先生方におかれましては、大変お世話になりました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。また、詳細につきましては次年度5月発行の都高進紀要で掲載致しますので、ご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


都高進(東京都高等学校進路指導協議会)事務局長
浦部ひとみ(東京都立足立高等学校 主幹教諭)