都高進より令和7年度総会開催のご報告および御礼
各位
平素より本会の活動にご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございます。
過日、令和7年5月23日(金)に東京都立豊島高等学校にて令和7年度総会および研究協議大会を開催いたしました。
冒頭、本会会長の東京都立日本橋高等学校の杉森共和校長、私学を代表して目黒学院高等学校より松本武巳先生、東京都教職員研修センターより研修部教育経営課統括指導主事の関根教博様にご挨拶いただきました。続いて会場校挨拶として、東京都立豊島高等学校長、堀口俊英成先生にもご挨拶いただきました。
第1部総会では議事が滞りなく進行し、全ての議案をご承認いただきました。第2部の研究協議においては、株式会社モーンガータ 代表取締役 田中 寿典 氏をお招きし、「型にはまった考え方から脱却!廃棄化粧品の資源としての可能性と業界全体を巻き込むビジネスモデル ~自己の感性が選択肢を、選択肢が個性を、個性が多様性をもたらし、世界を動かす~」という演題でご講演をいただきました。
ご講演は田中様からの「感性(感じること)って何??」という問いかけから始まり、感性は社会の起源となり、誰かの影響力となるものであるが、現代社会は認知バイアスが働き、本来の感性を感じ取りにくい状況にあるとのことでした。各個人が感性を磨き育み、その感性を誰かと共有し、互いを受け入れ尊重できる環境ができると個人の充足感につながり、枠にとらわれない個性を生み出すことができ、それが組織内における多様性となり、結果としてイノベーションの種になるのだとのお話しでした。
また田中様のご経歴からご自身の中に育んだ価値観についても触れていただきました。田中様は「一度きりの人生、人と同じことをしたくない」「経験したことがないことをしてみたい」「シンプル化してから自分の色を足す」「自分が生きていることを活かす(=生活)」「人の想いに寄り添える人となる(意識と無意識)」を大切にされているとのことでした。
田中様が2019年に立ち上げられた株式会社モーンガータでは廃棄される化粧品に特殊加工を施し、多用途色材として、絵の具をはじめとした文具や画材としての活用はもちろん、工業・建築用資材の塗料としての活用(内装・外装)も行われており、再生利用が難しい化粧品をアップサイクルすることで新たな価値を生みだしています。今後も廃棄活用の可視化と物流の最適化によるシステム構築を進めていきたいとのことでした。
『コトの余白を残したプロダクト設計によりジブンゴト化をもたらす』という理念が1つの持続的な購買力のヒントとなるという田中様の発想の根幹、そしてその熱い語り口に引き込まれ、あっという間の90分でした。
講演に引き続き「進学指導部会」「就職指導部会」「専修学校部会」「進路学習部会」の4部会より部会報告を行いました。
今回も数多くの方々のご協力のもと、総会および研究協議大会を無事に開催できましたこと改めまして皆さまに深く感謝申し上げます。会場をお貸しいただきました東京都立豊島高等学校様、そして校務ご多用の中ご足労いただきました高等学校の先生方を始めとする関係各方面の皆さまには、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。今年度も事務局一同、高等学校のキャリア教育推進を目指し、努力して参る所存です。引き続き本会の活動へのご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東京都高等学校進路指導協議会(都高進) 事務局
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